今月の15日に、慶應義塾大学メディアデザイン研究主催による「日本型スマートテレビの将来像討論会」というのが行われていました。
慶応大学での研究ではスマートテレビの明確な定義をという学術的なアプローチの側面がありましたが、実際にはすでにスマートテレビと呼んで良いとりくみは民間レベルで行われていて、いろいろと見えてきている部分もあります。
そもそもスマートテレビというのが何かというところなのですが、私は「映像コンテンツにインターネットを中心とした機能を追加してより便利だったり楽しくなったりしているもの」だと考えています。さらに言うと、ソーシャルな機能が付いているものと言っても良いかもしれません。
最近だとどんな取り組みがあるのかというところですが、主にネット系の企業が力強くこのあたりの技術やコンテンツを作っていっています。
などは、現状スマートテレビそのものと言って良いのではないでしょうか。
一方でテレビ局が仕掛けているものもあり、
最近だと上記のものがあります。
JoiNTVは日本テレビが行っていて、Facebookと連動していて同じ番組を見ている友達が分かるというもの。
おもしろいタイミングでいいね!を押したりできます。
NOTTVは民放各社?でいいのかな、が合同で立ち上げたスマホ向け放送局。月額有料課金になっています。
番組と同一画面上でFacebookやTwitterのタイムラインをみながら、番組視聴ができるというスタイルのようです。
ネット系の企業がやっているものは、PCや携帯とネット回線があれば視聴が可能です。
TV局側がしかけているものは、電波を中心に考えられているため、電波を受信できなおかつネットにつながっている機器が必要だというところが大きな特徴です。
NOTTVは 視聴できる端末も限られていて、4/1のオープン当初はDoCoMoから出ている2端末のみとなっています。
JoiNTVは今のところ大きな動きがないので、これからどうなるかもう少し観察が必要です。
ただ、明確に言えることが1つあります。
テレビ局側が仕掛けているものは、どうしても利用する人のハードルが高く面倒になってしまっているというところです。
TV電波ありきの設計になっているからではないかと思います。
JoiNTVは地デジ対応のテレビと自分のFacebookアカウントを連動させるために、登録を行う必要があるのですがこの手間が非常に面倒です。
また、無理矢理テレビでやらなければならない理由がいまいち分からなかったりします。携帯片手にテレビを見てはいけないのだろうかと。
NOTTVは、月額課金であるという点、専用の端末を準備しなければならないという点で非常にハードルが高いです。
いろいろな会社が入り込んでいるためか、どうしても各社の利益確保というところを押さえなければならないという流れから、利用者の手軽さというところがなおざりにされているのではないでしょうか。
私もNOTTVを試してみようと思い、iPhone対応で無いことを知って、ニコニコ実況に帰ろうと思った口です。。
思うに、大衆娯楽としての浸透を狙うのであれば、手軽で簡単にしていかなければなりません。
その点では、ネット企業各社が一歩先んじているというのが現在ではないでしょうか。
将来的に、強いコンテンツを沢山保持しているテレビ局各社が、電波にこだわらず、ネット企業と同じレベルで利用者の利便性を考えた仕組みをリリースしてくると、スマートテレビの勢力図がらっと変わっていく可能性もあるのかと思います。
最後に、作り手側、エッジが高い人たちの興味や関心がどれぐらいだろうかという風に思ったので、Facebookの私のフレンドに向けてアンケートをとってみました。
TV局やメディア大手によるスマートテレビ(ソーシャル融合や双方向性など)に期待しますか?楽しみですか?
- どちらでもない 13票
- 期待しない 8票
- カタカナだとおばちゃんにはよく分からない 5票
- 期待する 3票
- 使い方に注しなければ危険性がある 1票
- やりかた次第。みつけられないと将来TVは終わる 1票

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