低予算でできるネット動画収録

低予算でできるネット動画収録 第1回~カメラの映像をPCに取り込む

前回の前書きで、この連載の趣旨をかきました。
企業や個人がそれなりのクオリティで、自前で動画を作れるように、というところを目指して、環境構築やノウハウをお伝えしていきます。

今回は、カメラの映像をPCに取り込むところを解説します。

Webカメラを利用すれば、USBにカメラを接続するだけで録画が可能になりますが、性能がそこまで良いものではないため、

  • そもそもきれいに撮影できない
  • 低解像度でしか映像を取り込めない
  • ズームができない(できてもデジタルズームであらい)

などの問題が発生します。
だからと言って、業務用のカメラなどを利用するのは予算的に厳しいはずです。

ご存じのとおり、最近の民生品ビデオカメラはフルHDでの撮影が可能となっており、ズームなども簡単にできるため、簡易でそれなりに高画質な動画の撮影には適しています。
ですので本稿では、市販のビデオカメラ映像をPCに取り込むという方法を紹介していきます
ビデオカメラの映像をフルHDでPCに取り込むには2つのものが必要です。

  1. ビデオカメラそのもの
  2. HDMIビデオキャプチャーユニット(PCにフルHD画質でカメラ映像を取り込む機材)

1.ビデオカメラについて

カメラを購入する際に、1つだけ必ずついていないといけない機能があります。
「HDMIスルー」と呼ばれている機能なのですが、これが無いと、直接PCにビデオカメラの映像を取り込むことができません。
こちらだけ気を付けて、ビデオカメラをお買い求めください。

この記事を書いている2015年4月1日現在、

  • ソニー ハンディカムシリーズ 現行機種

であれば、上記のHDMIスルー機能はついているようです。

昨今の各メーカー民生品ビデオカメラには、この機能がついていない機種の方が少ないようですが、購入時には念のため、販売員・メーカーなどにお問い合わせください。(ついていないのを買っちゃっても責任が取れませんのであしからず・・・)

当記事では、
「ソニー HDR-480」
を利用します。約5万円程度です。

ソニー デジタルHDビデオカメラレコーダー「HDR-CX480」

予算に余裕がある方は、4K対応のものや、センサーが大きいものを利用して、画質を上げてもいいでしょう。


SONY ビデオカメラ Handycam AX100 デジタル4K FDR-AX100

 


PXW-X70 ソニー XDCAMメモリーカムコーダー

2.HDMIビデオキャプチャーユニットについて

ビデオカメラとHDMIキャプチャーユニットをHDMIケーブルでつなぐことで、PCにビデオカメラの映像を取り込みます。

こちらは以下のものがお勧めです。
SKNET USB3.0接続 HDMIビデオキャプチャーユニット MonsterX U3.0R SK-MVXU3R

こちらは設定などが簡単なのでお勧めですが、1つ動作の条件があり、

「※Etron製、FrescoLogic製、VIA製USB3.0ホストコントローラーは動作対象外です。」

という注意書きが、公式サイトにあります。

こちらを調べる方法が以下となります。

  • 「マイコンピューター」を右クリック
  • 「プロパティ」を選択
  • 「デバイスマネージャー」を選択
  • 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を展開
  • 「USB3.0~~~ホストコントローラー」と書いてあるものに、上記の対象外メーカーの文字列が入っているかどうかチェック

SnapCrab_デバイス マネージャー_2015-4-2_12-24-23_No-00

入っていた場合、残念ですがこの製品は動かないと思ってください。

動作対象外となった場合、そのほかのメーカーの同様のものをお試しいただくか、取り込める解像度は低くなりますが、私が実際に利用したことがあるものだと以下のものが簡単でした。

SKNET MonsterX Live HDMI入力対応ポータブルHD映像配信ユニット SK-MVXL

最初に紹介した機材を使う前提で説明をすすめます。
上記2つを準備したら、まずはキャプチャーユニットに付属しているソフトウェアをPCにインストールしておいてください。

SnapCrab_NoName_2015-4-2_12-48-53_No-00

つぎに、

カメラ  ← (HDMIケーブル) → HDMIキャプチャユニット ← (USB3.0) → PC

という風につないでください。

ビデオカメラにHDMIケーブルをさします

ビデオカメラにHDMIケーブルをさします

 

HDMIキャプチャユニットの「IN」の方に、ビデオカメラにつなげたHDMIケーブルをさします

HDMIキャプチャユニットの「IN」の方に、ビデオカメラにつなげたHDMIケーブルをさします

 

DSC_0145

HDMIキャプチャユニットとPCをUSB3.0で接続します

 

このような感じになります

このような感じになります

カメラとPCの位置が離れている場合などは、必要に応じてHDMIケーブルを延長するなどしてください。
※延長コネクタをかませてもいいですし、ビデオカメラのコネクタ(HDR-480はマイクロコネクタ)とキャプチャユニットのコネクタ(通常のHDMIコネクタ)になっている長いHDMIケーブルを購入してもいいと思います。

CANARE ActiveHDMIケーブル HDM10E-EQ(長さ10m) HDMI1.4のすべての機能に対応、放送用ケーブル専門ブランド

PLANEX HDMI Aタイプ-]ミニHDMI変換アダプタ PL-HDMI-ACF

つぎに、ビデオカメラの電源を入れ、メニューから操作をして、出力フォーマットを1080pにしておきます。
※以下はHDR-480の場合です

出力フォーマットを1080pにします

出力フォーマットを1080pにします

最後に、HDMIキャプチャユニットに付属していたソフトウェアを起動してください。
ソフトウェアにビデオカメラの映像が映し出されたら、成功です!

このようにビデオカメラの映像が表示されればOK

このようにビデオカメラの映像が表示されればOK

うまくいかない場合はPCの再起動や、ソフトウェアの再起動をしてみてください。

ここで、もう1つ忘れないでやっておくことがあります。

今回はビデオカメラから収録した音声は録音しないようにするので、その設定を行っておきます。

Windowsのデスクトップ右下にある、スピーカーのマークを右クリックし、「音声ミキサーを開く」を選択してください。
先ほど起動した、映像取り込み用のソフトのボリュームが個別に調整できるようになっていると思いますので、それをミュートにしておきます。

SnapCrab_音量ミキサー - ヘッドホン (RATOC RAL-24192HA1)_2015-4-2_13-8-38_No-00

これで、ビデオカメラのマイク音はPCに録音されません。

ビデオカメラのマイクで収録した音は余計なノイズを拾ってしまうため、音声は別のマイクで収録するほうがきれいにとれます。
※もちろん、ビデオカメラのマイク音で十分という方は、それでもかまいません。

とりあえず今回はここまでで、第3回あたりでスライドなどと合成しながらPCに直接録画を行う方法を紹介します。

第2回となる次回は、音声の収録についてです。

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