ゲーム, 雑記

eスポーツチームになぜファンがつかないか:ゲームを配信する個人とストーリー・承認欲求

ずいぶん前から、eスポーツのチームにはまだまだファンがついてないよなぁということを考えていて、選手が好きな人がおおく、選手が移籍したらその選手が行ったチームを応援するよなぁ、と観察して思っていました。

そんなことを思いながら、先日NHKの「ファミリーヒストリー」という番組を見ていて明確に気付いたことがありました。

ファミリーヒストリーという番組は、芸能人の家系をたどり、関連する人物や土地を取材し、その人の一族の歴史やアイデンティティの成り立ちを描き出すという、なかなか面白い番組です。
その芸能人のいつもの活動だけを見ていても絶対にわからない、人の成り立ちが見えてきて、その人をより深く知ることができ、感動すらします。生まれる前からの人生のストーリーが見えるからです。

話を戻します。
eスポーツ選手のほうがなぜeスポーツチームよりも魅力的かという点においては、やはりその人のストーリーが見えやすいからです。
Twitterや取材記事、動画、試合でのアウトプレイなどがその人を物語ります。様々な人がその選手のことを語り、書き記します。そうなるとさらにその選手の物語が強化されていき、魅力が高まります。

eスポーツチームは、物語になりうる何を残していけるでしょうか。
思うに、選手個人がのこす出来事よりも、チームのそれは非常に頻度が低くなります。
公式大会で優勝する。なんていうのは年に1~2度ぐらいのチャンスがあるだけです。
とてつもない選手がそのチームでデビューし、引退していく、という出来事にかかる時間はかなりのものでしょう。数年レベルです。
弱いチームが数年越しで優勝する、なんていう物語も素敵です。

プロ野球チームには、「阪神弱い→神様仏様バース様(優勝)→弱い→星野仙一優勝」や「長嶋、王、巨人V9」などなど、長きにわたる歴史で紡がれた物語があります。
TOYOTAやHONDA、SONYにもそれがあります。

自分の結論としては、チームという存在に物語が生まれるまではどうやっても時間がかかる、であるから、物語が短期スパンでわかりやすい選手という個人を追いかける、ということです。

気づいたことは上記だけではありません。

これって、個人がゲームをする様子を配信することにも当てはまる思えました。

気づいたことの前段の話を書きます。

人には、承認欲求があります。
現代において簡単なところでいえば、Twitterやインスタ、TikTokのいいね!がたくさんつくと嬉しい、っていうのがあります。

ゲームを配信していると、誰かが見に来てくれます。この人数は数値的な意味で承認欲求を満たしてくれます。コメントの数なんかもそうでしょう。

ゲームをやることだけが楽しいのであれば、配信なんてしません。ゲームやってれば満足するからです。
ゲームをやりつつ承認欲求を満たしたいから、ゲーム配信をやるのです。
その先にたどり着くのがプロのゲーム配信者(ストリーマー)かもしれませんが、それは置いておきます。

気づいたことは、どうやったらよりゲーム配信で承認欲求が満たされるか、ということです。
たった一人に、あなたは素晴らしいといわれるより、100人に素晴らしいといわれたほうが嬉しいです。なので、よりたくさんの人が自分のゲーム配信を見に来てくれるようにする必要があります。

では人を集めるためにはどうしたらいいか。
それはゲーム配信内外で自分の物語を見せることです。そうすることで物語を面白がる人が集まってきます。
言動でそれを紡いでもいいかもしれませんし、今日はこのゲームでどういう練習をして何ができるようになった、ということを書き続けるだけでもいいかもしれません。
ファミリーストーリーのように、自分の生い立ちからなにからすべてをコンテンツにしてみてもいいかもしれません。

魅力的な、優れた物語でなければなかなか人が集まっては来ないかもしれませんが、その物語の過程を楽しみたい人が集まるはずです。
プロ選手のキャリアストーリーを追いかける構図と同じです。
なぜ、マインクラフトでひたすら遠くを目指すだけの配信が大人気になるのか、ということの答えです。

実は結構前から、こういうことをストリーマーの方やeスポーツのチームさんに話していました。
自分の中でなんとなくわかっていたけど、今回やっと明確に言語化できました。

そしてこの考え方が、1つの事業のアイデアになりました。
さすがにそれはここに書きません(笑)。
しばらく後に、何か面白いものが出来上がったよ、という報告があったら、それがこれかもしれません。

コメントを残す